医療脱毛と美容脱毛の違いは?どっちがいいの?

医療脱毛と美容脱毛の違いを徹底解説 メンズ医療脱毛

「今年こそ、ムダ毛の悩みから解放されたいな…」

夏が近づくと、ふとそんな風に思うことはありませんか。自己処理の手間や、カミソリ負けのヒリヒリ感、ふとした瞬間に気になるポツポツ毛穴。

そんな毎日から卒業して、いつでも自信の持てるつるすべ肌を手に入れたいですよね。

そう思って「脱毛」を調べてみると、たくさんの情報が出てきて、かえって混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。

「医療脱毛ってなんだか高そうだし、痛そう…」 「美容脱毛(エステ脱毛)は手軽だけど、本当に効果があるのかな?」 「そもそも、この二つって何が根本的に違うの?」

そんなあなたの疑問や不安に、今日は一つひとつ丁寧にお答えしていきたいと思います。

今回は、あなたの「後悔しない脱毛選び」を全力でサポートします。

この記事を読み終える頃には、きっとあなたの中で医療脱毛と美容脱毛の違いが明確になり、「自分にはこっちが合っている!」と自信を持って一歩を踏み出せるようになっているはずです。

先に少しだけ結論をお伝えすると、もしあなたが「確実な効果」と「何よりも大切な安全性」を求めるなら、私は自信を持って医療脱毛をおすすめします。その理由も、これからじっくりとご説明していきますね。

ここが違う!医療脱毛と美容脱毛の根本的な違い

まず、一番大切なことからお話ししますね。医療脱毛と美容脱毛は、単に「脱毛する場所が違う」というだけではありません。

実は、法律の上で明確に区別されている、全くの別物なのです。

  • 医療脱毛は、医師や看護師といった医療資格を持つ人だけが行える「医療行為」です。
  • 美容脱毛は、エステティシャンなど誰でも施術ができる「美容行為(非医療行為)」です。

「え、脱毛って医療行為だったの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

毛を再生させる組織(毛乳頭や毛母細胞など)を破壊して、毛が再び生えてこないようにする行為は、人の身体の組織を壊すことになります。

これは法律で「医療行為」と定められていて、医療機関でしか行うことが許されていません。

一方、美容脱毛で行えるのは、発毛組織にダメージを与えて一時的に毛の成長を抑制する「抑毛・減毛」までです。組織を「破壊」することはできないのですね。

この「医療行為」か「美容行為」かという根本的な違いが、これからお話しする効果や安全性、トラブル時の対応など、全ての差につながっていきます。

一目でわかる!医療脱毛と美容脱毛の比較表

言葉で説明するだけだと、少し難しく感じてしまうかもしれません。まずは、二つの違いを分かりやすく表にまとめてみました。これを見るだけでも、全体像がぐっと掴みやすくなりますよ。

項目医療脱毛(医療レーザー脱毛)美容脱毛(光脱毛・エステ脱毛)
位置づけ医療行為美容行為(非医療行為)
施術者医師・看護師(国家資格保有者)エステティシャン(資格不要)
使用する機器高出力の医療用レーザー脱毛機低出力の光(フラッシュ)脱毛機
脱毛の仕組み発毛組織(毛乳頭など)を破壊する発毛組織にダメージを与える
期待できる効果永久脱毛(長期的な減毛)一時的な抑毛・減毛
施術時の痛み輪ゴムで弾かれるような痛み(麻酔使用可)じんわり温かい痛み(痛みは個人差あり)
1回あたりの料金比較的高め比較的安め
完了までの期間短い(約1年〜1年半)長い(約2年〜3年以上)
完了までの回数少ない(目安:5〜8回)多い(目安:12〜18回以上)
施術場所クリニック・皮膚科などの医療機関エステサロン
トラブル対応医師が常駐。診察、薬の処方が可能提携クリニックへの紹介(即時対応は困難)

いかがでしょうか。同じ「脱毛」という言葉でも、中身が全く違うことがお分かりいただけたかと思います。

それでは、ここからはそれぞれの項目について、さらに詳しく、解説していきますね。

「永久脱毛」が目指せるのは医療脱毛だけ!

あなたが脱毛に求める一番のことは、やはり「ムダ毛がなくなって、つるすべの肌がずっと続くこと」ではないでしょうか。

この「効果」の面で、両者には決定的な違いがあります。

医療脱毛は「毛を生やす工場」を壊すから、効果が長続き

医療脱毛で使われる医療用レーザーは、黒い色(メラニン色素)に反応して、高い熱エネルギーを発生させます。その熱が、毛根の奥深くにある毛を生やすための組織、いわば「毛を生やす工場」である毛乳頭や毛母細胞をピンポイントで破壊します。

一度破壊された工場からは、もう毛が作られることはありません。だからこそ、医療脱毛は「永久脱毛」の効果が期待できるのです。

ここで言う「永久脱毛」は、実は「一生一本も生えてこない」という意味ではありません。米国のFDA(食品医薬品局)では、「一定の脱毛施術を行った後に、再発毛する本数が長期間において減少し、その状態が維持されること」と定義されています。つまり、お手入れが格段に楽になる状態がずっと続く、と考えていただくと分かりやすいかもしれませんね。

脱毛マシンを患者に説明する美容看護師
美容脱毛は「工場」にダメージを与えるだけ

一方、美容脱毛で使われる光脱毛の機械は、出力が弱く設定されています。これは、医療資格を持たないエステティシャンでも安全に扱えるようにするためです。

出力が弱いということは、毛を生やす工場を「破壊」するほどのパワーはありません。できるのは、工場にダメージを与えて、一時的に働きを弱らせることだけです。

ダメージを受けた工場はしばらく毛を作るのを休みますが、時間が経つと回復して、また毛を生やし始めてしまう可能性があります。これが、美容脱毛が「抑毛・減毛」と言われる理由です。通っている間は毛が薄くなりますが、通うのをやめるとまた生えてきてしまった、というお話もよく耳にします。

もちろん、美容脱毛でも回数を重ねることで、かなり毛が薄く、目立たなくなることはあります。でも、「もう自己処理はしたくない!」というゴールを目指すのであれば、根本から毛の組織を破壊できる医療脱毛の方が、確実な近道と言えるでしょう。

大切な肌だからこそ、安心できる場所を選びたい

脱毛は、肌に直接レーザーや光を当てる行為です。だからこそ、効果と同じくらい、いえ、それ以上に「安全性」は大切ですよね。

万が一のことがあったとき、きちんと対応してもらえるかどうか。ここに、医療脱毛の最大の強みがあります。

医療機関だからできる、万全のトラブル対応

医療脱毛は、必ず医師が常駐している医療機関で行われます。施術を行うのも、医師か、医師の監督のもとで専門的な知識と技術を持った看護師です。

人の肌質や毛質は千差万別。その日の体調によっても、肌の状態は変わります。医療のプロは、あなたの肌状態を的確に診断し、レーザーの出力を細かく調整しながら、最も安全で効果的な施術を行ってくれます。

そして、何よりも心強いのが、万が一のトラブルへの対応力です。

脱毛のリスクとして、やけどや毛嚢炎(もうのうえん:毛穴の炎症)、肌の赤みなどが挙げられます。もし医療脱毛でこのような肌トラブルが起きてしまった場合、その場ですぐに医師が診察し、炎症を抑えるお薬を処方するなど、迅速で適切な処置を受けることができます。

肌が弱い方や、アトピー、アレルギー体質で不安な方も、事前に医師に相談できるので、安心して施術に臨むことができるのです。これは、エステサロンにはない、医療機関ならではの大きな安心材料です。

男性患者を診察する女性医師
エステ脱毛でのトラブルは、実は少なくない

残念ながら、美容脱毛(エステ脱毛)での肌トラブルは、後を絶たないのが現状です。

独立行政法人国民生活センターには、エステティックサービスに関する相談が数多く寄せられており、その中でも脱毛による危害の相談は常に上位にあります。

実際に報告されている事例には、「やけどをして水ぶくれができたが、冷やすように言われただけで適切な処置をしてもらえなかった」「肌が腫れてしまったのに、提携の病院に行くように言われ、すぐに対応してもらえなかった」といったものがあります。

参考資料として、国民生活センターのウェブサイトもご覧になってみてください。具体的な事例が掲載されており、安全性を考える上で非常に参考になります。

もちろん、全てのエステサロンでトラブルが起きるわけではありません。しかし、医療知識のないスタッフが対応し、その場ですぐに医療的な処置ができないという環境は、万が一のリスクを考えると、やはり不安が残ると言わざるを得ません。

あなたの身体は、世界に一つしかない大切なものです。その大切な肌を預けるのですから、安心できる医療機関を選ぶことが、後悔しないための第一歩なのです。

「医療脱毛=激痛」はもう古い?

「医療脱毛って、すごく痛いって聞くけど…」

痛みが心配で、なかなか一歩を踏み出せない、という方も多いかもしれませんね。確かに、以前の医療脱毛機は痛みが強いものもありました。しかし、技術は日々進歩しています。

最近の医療脱毛機は、冷却機能が格段に進化していたり、痛みを和らげる工夫がされていたりするものが主流です。

レーザーを照射すると同時に肌を強力に冷却することで、痛みや熱によるダメージを最小限に抑えることができます。

感じ方には個人差がありますが、「輪ゴムでパチンと弾かれる程度」と表現されることが多いです。特に、VIOやワキなど、毛が濃くて皮膚が薄い部分は痛みを感じやすい傾向にありますが、回数を重ねて毛が薄くなってくると、痛みもどんどん楽になっていきます。

そして、医療脱毛ならではの最大のメリットが「麻酔が使える」ことです。どうしても痛みが我慢できない場合は、麻酔クリームや笑気麻酔(吸入するタイプの麻酔)などを使用することができます。痛みに弱い方でも、リラックスして施術を受けられるのは、医療機関ならではの心強いサポートですよね。

一方で、美容脱毛は出力が弱いので、医療脱毛よりは痛みが少ないと言われています。「じんわり温かい感じ」と表現されることが多いですが、こちらも全く痛みがないわけではありません。毛の濃い部分では、チクッとした痛みを感じることもあります。

痛みの感じ方は人それぞれですが、「痛みが怖いから」という理由だけで医療脱毛を諦めてしまうのは、少しもったいないかもしれませんね。まずはカウンセリングで、痛みを軽減する工夫や麻酔について相談してみてはいかがでしょうか。

カウンセリングをする女性美容看護師

トータルで考えたら、どっちがお得?

脱毛を始めるにあたって、やはり気になるのが費用と期間ですよね。

1回あたりの料金は美容脱毛が安いけれど…

料金表だけを見ると、1回あたりの施術料金は美容脱毛の方が安く設定されていることが多いです。「月々〇〇円から!」といった広告を目にしたことがある方も多いでしょう。手軽に始められる価格設定は、確かに魅力的に映りますよね。

少ない回数で完了する医療脱毛

しかし、ここで思い出してほしいのが「効果」の違いです。医療脱毛は、1回の施術でしっかりと発毛組織を破壊するため、少ない回数で効果を実感しやすいのが特徴です。

個人差はありますが、多くの方が5〜8回程度の施術で自己処理がほとんど不要な状態になります。期間にすると、約1年〜1年半ほどで脱毛を卒業できる計算です。

回数と期間がかかる美容脱毛

一方、美容脱毛は1回あたりの効果がマイルドなため、満足できる状態になるまでには多くの回数と長い期間が必要です。目安としては、12〜18回以上、期間にすると2年〜3年以上通い続けるケースも少なくありません。

最初は安いと思って契約したけれど、思ったように効果が出なくて追加で契約を重ねた結果、最終的にはかなりの金額になってしまった…ということも。

「総額」と「時間」で考えてみよう

ここで大切なのは、「1回あたりの料金」ではなく、「脱毛を完了するまでの総額」で考えることです。

例えば、

  • 医療脱毛: 1回4万円 × 5回 = 総額20万円 (期間:1年)
  • 美容脱毛: 1回1.5万円 × 18回 = 総額27万円 (期間:3年)

これはあくまで一例ですが、このように総額で比較すると、医療脱毛の方が安くなる、あるいはそれほど変わらないというケースは十分にあり得ます。

さらに、「時間」というコストも考えてみましょう。何年もサロンに通い続ける時間と手間を考えれば、短期間でしっかりと効果を出せる医療脱毛は、タイムパフォーマンスも非常に高いと言えるのではないでしょうか。

「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、脱毛に関しても、目先の安さだけで選ぶのではなく、長期的な視点で「最終的に自分の満足のいく結果を得られるのはどちらか」を考えることが、賢い選択につながります。

まとめ

ここまで、医療脱毛と美容脱毛の違いを様々な角度から見てきました。

最後にまとめを見ていきましょう。

効果が高い

  1. 毛を生やす組織そのものを破壊するため、「永久脱毛」というゴールを目指せます。
  2. 通い終えた後の、自己処理から解放されたストレスフリーな毎日が手に入ります。
  3. 医師・看護師という医療のプロが、あなたの肌を責任を持って見てくれます。

安全性が高い

  1. 医療脱毛であれば、万が一の肌トラブルにも、その場で医師による適切な診断と処置を受けられます。

タイパ◎

  1. 少ない回数・短い期間で脱毛を完了できるため、忙しい男性の貴重な時間を無駄にしません。
  2. ダラダラと通い続ける必要がなく、早く結果を出したい方にぴったりです。

コスパも実は◎

  1. 通う回数が少ないため、総額で考えると美容脱毛と変わらない、あるいは安くなる可能性も十分にあります。
  2. 効果が確実な分、支払うお金が無駄になる心配がありません。

もちろん、美容脱毛にも「初期費用が安い」「痛みが少ない傾向にある」といったメリットはあります。

一時的に毛を薄くしたい、気軽に試してみたい、という方には選択肢の一つになるかもしれません。

しかし、もしあなたが「この先ずっとムダ毛に悩まされたくない」「大切な肌だから、安心して任せたい」と少しでも思うのであれば、医療脱毛がおすすめです。

失敗しないために。医療脱毛クリニックの選び方

最後に、後悔しないためのクリニック選びのポイントをいくつかお伝えしますね。

ポイントを解説する女性看護師
  • カウンセリングの丁寧さ
  • あなたの悩みや希望を親身に聞いて、メリットだけでなくリスクやデメリットまで正直に説明してくれるクリニックを選びましょう。
  • 質問しやすい雰囲気かどうかも大切です。
  • 料金体系の明確さ
  • 提示された料金以外に、シェービング代や麻酔代、薬代などの追加料金がかからないか、事前にしっかりと確認しましょう。
  • 脱毛機の種類
  • 実は、医療脱毛機にも種類があり、それぞれ得意な毛質や肌質が異なります。
  • あなたの肌に合った機械を扱っているか、複数の機械を使い分けてくれるクリニックだとさらに良いでしょう。
  • 予約の取りやすさ
  • 契約したのに、全然予約が取れない…
  • ということになると、計画通りに脱毛が進みません。
  • 予約システムの使いやすさや、店舗間の移動が可能かなどもチェックしておくと安心です。

多くのクリニックでは、無料カウンセリングを実施しています。

まずはいくつかのクリニックで話を聞いてみて、雰囲気やスタッフの対応、料金などを比較検討し、あなたが「ここなら信頼できる」と思える場所を見つけることが、満足のいく脱毛への一番の近道です。

まとめ

医療脱毛と美容脱毛の違いについて徹底解説しました。

脱毛は、決して安い買い物ではありません。

だからこそ、表面的な情報や価格だけで判断するのではなく、最良の選択をしていただきたいと思います。

この記事が、あなたの迷いや不安を解消し、自信を持って第一歩を踏み出すきっかけとなれたなら幸いです。

自費診療専門ウェブライター
総合美容クリニック・男性美容クリニック・再生医療クリニックに長年携わった経験を活かし、専門的な知見を提供
最近はAIを活用したクリニック経営やマーケティングにも携わっている

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